JAZOUL Journalジャソール ジャーナル
2025年新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします!
とにかく健康って最高!!
明けましておめでとうございます!テーラージャソールの加藤です!
新年一発目からおじいちゃんみたいな見出しで、スタートした当ブログですが、健康であることって本当にありがたいことです。。
昨年の年明けは忘れもしない、新春に一人映画館へ、大好きな映画監督「ヴィム・ヴェンダース」による新作映画「パーフェクトデイズ」を見に行くことから始まりました。東京が舞台であり、トイレの清掃人である役所広司さんが主演。前評判も最高。とにかく劇中にかかる音楽が素晴らしく、加藤くんは絶対見に行くしかないよ!と友人からも熱烈プッシュもあり、これは一年を彩るような映画になるな、、、と楽しみに向かいました。
映画は最高の一言。。。無口な中年男が自分の仕事をただ前向きに、清掃場所へ向かう軽ワゴンでカセットテープでかける70年代のグッドミュージックの数々。家に帰ってはセンスの良い小説を読み、休日には馴染の居酒屋でちびりちびりと酒を飲む。時折、傷ついた人たちが彼の周りを通りかかり、言葉を少なく交わして、どこか癒されて自分の生活へ戻っていく。。。最高やんかこれ。。。と涙、涙でスクリーンが滲む素晴らしい内容でした。。。映画が終わって、そうだ、今年はお店のトイレ掃除から始めようと、トイレモップを持ってしゃがんだ瞬間にぎっくり腰になりました(えー
そんなわけで去年の年明けは1週間の強制休暇。寝返りも打てず、犬のように這ってご飯を食べねばならず、あれ、僕のパーフェクトデイズってこれ?と惨めな一年のスタート。その半年後に風呂場でトリートメントを洗い流そうとしたら、また悪魔がやってきてぎっくり腰。海外では魔女の一撃と呼ばれているそうで全く立てません。裸のまま風呂場から這って出てまたも1週間強制休暇。予約を変更していただいたお客様には大変ご迷惑をおかけいたしました。。。
元々持病である腰がこれだけ大爆発しているのはマズい、、、とお客様のパーソナルトレーナーさんに相談して、週に一回のトレーニングスタート。それからは過去最高くらいに体調が良いです。本厄に入るおじさんたちはそろそろ自分の体調にお金や時間を割かないといけませんね。。。
今年の抱負はなんだろう??
そんなわけで、昨年1年間は体調を整えだしました。それから仕事のパフォーマンスも上がり、今までで最もお客様がご来店いただける一年となりました。成人式や、結婚式、ビジネススーツや、カジュアルのご相談まで。地域で一番の洋服店を目指す私としてはとっても嬉しい一年でした。
東京のスーツ業界でバリバリと活躍する友人とも意気投合し、彼らのご紹介から日本全国のオーダースーツ店の同士たちと仲良くなれたのも嬉しいことでした。現在、豊橋を同じように百貨店が撤退した地方都市で都会で修業したテーラーが高品質なオーダースーツを提供するお店が増えています。そんな彼らとは年齢も近く、アパレル業界を生き抜いて来た戦友のようなもの。情報交換も非常に高い精度でいつも良い内容を話させてもらっています。
彼らがいつも言うのは住んでいる街で良い装いを提供したい。それに尽きます。自分が信じて来た良い物を街へ提案して、良い生活をお仕立てしていくんだ。食事をしていてもそればかり話しています。
私の今年の抱負も「良い装いで、街に彩りを作る。」毎年変わらないこれが今年も抱負となりそうです。ご愛顧いただいている皆様いつも本当にありがとうございます。
レコードバーも今年で5年目へ。
お店に併設した毎週土曜日だけのレコードバーも少しづつお客様が増え、営業日には多くのお客様がお越しいただけることになりました。大きなスピーカーで音楽をかけて、新旧&世界中の良い音楽をかける。というシンプルなお店が街の憩いの空間の一つとなれていることがとても嬉しいです。豊橋にはライブをやったり、レコードをかけるお店が何店舗かあり、少しずつ音楽文化が広がっていくと嬉しいなと思います。
数年やってみて思うのですが、文化を作るのは本当に毎年、毎年少しずつだなと思います。飲食店の先輩方も長年続けていると徐々にお客さんが来てくれるようになり、長年愛してくれるお客さんになってくれると言います。音楽などの大先輩たちも数年で文化を作ったわけではありません。時間をかけて育っていくもの。そう思うことにしています。洋服店としてもコツコツ。それがやれれば僕の人生は幸せだなと思ったこの新年でした。
どうぞ皆様本年もよろしくお願いいたします。