JAZOUL Journal

日本人に似合うスーツは、ブリティッシュスタイル?イタリアンスタイル?日本人に似合うスーツは、ブリティッシュスタイル?イタリアンスタイル?

日本人に似合うスーツは、ブリティッシュスタイル?イタリアンスタイル?

愛知県豊橋市水上ビルに店舗を構えるオーダースーツ専門店「テーラージャソール」でございます。本日はスーツの2大スタイルのどちらが日本人向きかをお話しさせていただきます。

英国式スーツスタイル、ブリティッシュスタイルの特徴

スーツと、オーダースーツも発祥の地であるイギリス、そしてスーツを含めた文化を語る際には厳密には「英国」と表記されることが多く、日本人が呼ぶイギリスとはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドを4つの王国から形成されている「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」のことを指します。

まず英国式スーツスタイルをご説明させていただきます。
英国のスーツスタイルの特徴は「品格、伝統、保守的、紳士」など、英国らしいイメージそのままに、見た目にもしっかりとしたスーツスタイルであることが特徴です。
それは弁護士、税理士、会計士などの「士業」や、銀行マン、いわゆる「バンカー」が発祥したのも英国であることから、「信頼」が必要な職種が着用するケースが多いことから来ています。彼らがスーツを仕立てるテーラーとしてよく利用したのがオーダースーツ発祥のスーツの聖地「サヴィルロウ」現在でも、高級仕立て服が軒を連ねており、昨今ではヒットしたスパイ映画「キングスマン」で、1849年創業の名門「ハンツマン」が全面協力し話題となりました。

かつては、ハリウッドスターたちもサヴィルロウでスーツを仕立て、日本の高級スーツのルーツもこちらから来ており、見比べてみるとその特徴はとても似ています。
そのため日本でも政治家や、経営者の方や、会長職の方がこのスタイルを好む方も多く、非常に重厚な風格が出ます。しかし、いじわるな言い方をすると遊びが無く、老けて見えるという側面もあり、着こなしの幅が広がっている現代では、イタリアと対極的な位置にあるためその選択の幅は広がっていると言えます。

肩パッド、毛芯も肉厚なものが使用され、ボリューミーであり仕上がりとしては重厚にもなりますので、どっしりとした印象となります。シルエットも極端にタイトシルエットにせず、ドレープスーツと言われるほど、ゆったりとしたラインの中に美しさを見出す文化があります。また英国は曇り空が続き、かなり寒さが厳しい土地であることから肉厚なスーツ生地や、ハリスツイードのような質実剛健なツイード地もその特徴と言えます。

とにかく品格があり、紳士的であり重厚。というのがブリティッシュスタイルです。

肩回り、胸回りに特に特徴が出るドッシリとした英国式。それはそれで英国の粋と上品さ。

イタリアンスーツスタイル、イタリアンクラシコスタイルの特徴

さて、一方変わってイタリアのスーツスタイルは温暖な地中海の気候そのままにとにかくご陽気。トレンドや、新しい技術の素材を取り入れて年々、新しいファッションスタイルを提案しています。
つまりスタイリッシュで現代的、華やかで女性へのアピールも強いということも国民性でしょう笑

まさにイタリア人の気質がそのままスーツのスタイルになっています。柔らかで軽量な仕立てであることから軽快さが生まれ、ちょいワルオヤジに代表されるセクシーなスタイルとなっています。
また、イタリア生地は薄く、柔らかく、光沢や色感が豊かなものが多く、これもイタリアのスタイルならではのものになっています。

テーラー的な目線で少し体形のお話をすると、実はイタリア人と日本人の体形は非常に似ており、平均身長や、特に肩回りが前肩という特徴的な体系であることから、テーラリングとして日本人が相性もいいのです。

そして雑誌などで目にする「イタリアンクラシコ」とは、1986年に発足された「クラシコイタリア協会」に加盟する仕立て店(サルト)が作成する高級紳士服のトレンドのことを指しています。日本語としてとらえると「クラシック=古典的な」と捉えそうですが、イタリア語では「クラシコ=最高水準の」という、最も質の良い紳士服のスタイルとして認識されているようです。

新ボンドに選ばれた際は、こんなの英国的なボンドじゃない!
と、イタリア製スーツを着込みめちゃくちゃに叩かれた「ダニエル・クレイグ」現在では超人気ボンドに。

では日本人に合うスーツスタイルはどちら?

どちらもメリットがあり、対極的なユニークな特徴を持っておりますが、では、日本人にはどちらのスーツスタイルが良いのでしょうか。私が思うに、日本とは世界的に見て独特な文化があり、日本独自のオンリーワンのスーツスタイルが良いと考えています。

英国と日本はどちらも島国であり、長い歴史に息づくその国ならではの独特の文化が息づいています。
しかしながら、島国でありながらイタリアのように新しい技術を取り入れ、オリジナルの技術も開発している国でもあります。
しかも夏はイタリアのように暑く、冬は英国のように寒い。日本には美しい四季があるため季節に応じた装いが楽しむことが出来る。そんな国は他には存在しないのではないでしょうか。

これをスーツスタイルにすると、「イタリア風仕立て×英国生地」、「英国風仕立て×イタリア生地」のように、ミックスカルチャーこそが日本独自のスーツスタイルなのではないかと思います。

現状、当店では通常イタリア的な着心地の柔らかさや、軽量さをオススメしておりますが、例えば店頭にご来店いただいたお客様が英国的なパーソナリティや、個性をお持ちの方であれば一辺倒にイタリア的な軽量なお仕立てでスーツをお作りしても、「身体に合ってはいても、心には合っていないスーツ」が仕上がってしまいます。

衣服とは不思議なもので、サイズ感がバッチリなだけではその人に寄り添ってくれる良い服にはなりません。俗にいう「似合ってない」服になってしまうのです。
私が現在予約制で、ゆったりと時間を取りながらお客様とヒアリングし、オーダースーツをまさにビスポークしながらお仕立てするにはこういった背景があります。

オーダースーツには全ての要素が反映されるものです。
ご来店の際はさまざまなことをお話しいただけると、よりよいお仕立てをさせていただけます。ぜひお客様の色々なことを込めてお仕立てさせていただきますので、ビジネスからプライベートのことまで色々とお話しくださいませ。

ビジネススーツ、成人式のオーダーはジャソールまで

現在、納期は1.5ヶ月~2ヵ月となります。まずはご来店予約をお待ちしております。

オーダースーツ 料金
3ピース(ジャケット / パンツ / ベスト) 18万円(税別)〜
2ピース(ジャケット / パンツ) 15万円(税別)〜

入門モデル「ジャソールONE」
3ピース(ジャケット / パンツ / ベスト) 15万円(税別)〜
2ピース(ジャケット / パンツ) 12万円(税別)〜

ビジネススーツ、結婚式の新郎衣装は
オーダースーツがおすすめです

オーダースーツのお仕立ては、
テーラージャソール豊橋本店へご相談ください。