JAZOUL Journalジャソール ジャーナル
夏に最も快適な紳士服、世界No.1リネン(麻)シャツ、スペンスブライソン
INDEX
愛知県豊橋市水上ビルに店舗を構える「テーラージャソール」でございます。
1891年創業のアイリッシュリネン「スペンスブライソン」
夏の快適さが知られるリネンシャツも、オーダースーツ店や、テーラーが仕立てた「スペンスブライソン」の生地ならば、世界最高峰のリネンシャツが体験できます。
本日は、日本の夏に最適なテーラー仕立てのリネンシャツについてご紹介させていただきます。
快適なのは新素材として年々新しい素材が発表されるスポーツ素材だけではありません。スポーツ素材は、ワンマイルウェアや、アウトドア着としては良いかもしれませんが、大人のプライベートウェアの装いとしてはカジュアル過ぎてしまいます。
ワンマイルウェアとは、家から1マイル(約1.6キロ)ぐらいの範囲で着る服の意。ホームウエアとタウンウエアとの中間的な服のこと。
出典:kotobank.jp/word/ワンマイルウエア
とはいえ、年々暑さを増していく日本の夏をただ涼しいだけでなく、スタイリッシュで紳士的さを保ちながら過ごすにはリネン素材は見過ごせません。
中でも、世界最高のリネンはアイルランド産のアイリッシュリネンだと言われています。
1891年創業の「スペンスブライソン」は艶があり、豊かな色合い、がっしりとした肉厚の風合いが、世界最高のリネンと称され英国王室御用達となっています。そもそもアイリッシュリネンを名乗ることができるのは、管理組織「アイリッシュ・リネン・ギルド」と呼ばれる協会メンバーしか許されておらず、その品質の高さを厳しく管理されています。
シャリ感が強く、夏の素材として伝統的な素材であるリネン(麻)のシャツ、見た目にも涼し気で、何より着用の清涼感は他には代えがたく、一度味わってしまうと病みつきになってしまいます。
私も夏前の準備として、年々少しづつ増やしています。またリネンは丈夫なのでストックが増えていくのも嬉しいですね。
徹底解説、知る人ぞ知る「スペンスブライソン」の特徴とは
スペンスブライソンは知る人ぞ知るNo1リネンであることは間違いありませんが、その存在はほとんどと言っていいほど知られていないはずです。業界関係者でも最高級のインポートアイテムを扱う人でなければ知らないはず。
既製服ではダニエル・クレイグが演じる007シリーズでのスーツブランド「ブリオーニ」などの高級ブランドが同社のリネンをよく使用しています。が、このスペンスブライソン。実は「涼しくはありません。」厳密にいうと、薄くて涼しいという素材ではありません。
なのに、なぜこんなにもオススメ出来るのか、というと世界中の生地の中でこの素材が持つ特徴のためです。
一般的にリネンとは風を良く通し、涼し気であると言われますが、スペンスブライソンに関しては、糸が太く打ち込みの強い密な生地のため、一般的なリネンと比べると風が通しづらく、初めて着ると本当にこんな分厚い素材が快適なのか、少し不安になると思います。
それなのにこの素材が夏にオススメなのは、リネンの持つ吸水速乾性が関係しています。人間は熱くなった体温を下げるために汗をかきますが、リネンは直ぐに汗を吸いシャツを乾かしてくれます。水分は蒸発する際に身体を冷やしてくれる効果があるため、結果的にスペンスブライソンのシャツを着ると体はべたつくことはなく、体温が下げられ身体が快適で涼しく感じられるのです。
これがコットンの素材のシャツとなると、吸水性は抜群ですが着用時には乾かず汗をかくとベタベタになってしまいます。また汗をかくと雑菌が繁殖し、それが匂いの元となりますが、リネンには独自の抗菌作用があり、これも避けられます。
また、スペンスブライソンが持つ独自の頑丈さは、何年着ても傷まない理想的で超機能的な夏シャツ。糸幅が太いということは、生地のハリ感、シャリ感にも直結し、着用時にガシっとしながらもしなやかな独特な着心地とさせてくれます。
以上が世界最高のリネンと称されるスペンスブライソンの特徴。ただ、リネンはうまく扱わないとカジュアルな印象が強い素材。これをさらにテーラーであればさらにデザインでスタイリッシュな服へと格上げします。
テーラー仕立てのカジュアルシャツの特徴とは
一般的にリネンはカジュアルな素材であると言われます。確かに肉厚で硬い素材であるため、すぐにシワが入ってしまうことから一般的にはビジネス仕様とは認められていません。
ですが、リモートワークやアフターコロナでスーツやビジネスウェアの価値観が変化しているのも事実。近い将来、リネンシャツがビジネスの市民権を得るのはそう遠くない未来でしょう。そもそも日本ですごく適当に広まってしまっているクールビズを見つめなおすのには良いかもしれません。
テーラー仕立てのシャツは目に見えない部分も含めすべて違います。一点、一点、お客様の体形や癖に合わせて作るため、シルエットがすべて違うことや、縫製方法も違うこと。今回は中でも重要な襟についてお話いたします。
衿はカジュアルシャツスタイルの命と言ってもいいかもしれません。
シャツの襟には目に見えない「芯」が入っています。芯はビジネスシャツであれば硬く、襟が崩れないように仕立てられていますが、カジュアルであれば柔らかい「芯」が使われていることが多いです。
当店でカジュアルシャツとして使用する芯は「仮接着」という特殊な芯を使用しています。これは一度、水通しをすると芯が溶けて柔らかくなるという性質を持っており、実はカジュアルシャツに限らず高級なビジネスシャツにも同じ仮接着芯が使用されます。カジュアルシャツの場合はさらにカラーキーパーといって、襟の形を固定するソフトプラスチック片を抜いて柔らかさが強調されています。これにより、襟の表情が美しくなりスタイリッシュな印象を保ったまま、カジュアルなシャツとして成立するようになります。
また衿の形も非常に重要で、当店がよくオススメしているのはジャソールオリジナル襟型のワイドと、ホリゾンタルタイプ。どちらもボタンを外した際に表情が美しく見えるデザインとなっており、スラックス、ジーンズ、ショートパンツにも相性の良いデザインとなっております。
百聞は一見に如かず、ぜひ一度お試しください。
ビジネススーツ、成人式のオーダーはジャソールまで
現在、納期は1.5ヶ月~2ヵ月となります。まずはご来店予約をお待ちしております。
オーダースーツ 料金
3ピース(ジャケット / パンツ / ベスト) 18万円(税別)〜
2ピース(ジャケット / パンツ) 15万円(税別)〜