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豊橋、石巻山マルシェイベント「日曜のひるま」企画しました
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愛知県豊橋市水上ビルのオーダースーツ専門店「テーラージャソール」でございます。名古屋、岡崎、豊田、田原、静岡、浜松のお客様もご気軽にご相談ください。
豊橋の山マルシェ「日曜のひるま」を企画開催いたしました
ゴールデンウィークの最後、5/9日曜日、豊橋の愛すべき里山である石巻山で山マルシェイベント「日曜のひるま」を開催いたしました。私が大阪から戻ってきた理由の一つでもあるのがこのイベントをやるためでした。準備でドタバタとしてしまってブログも公開できず失礼いたしました。。。
石巻山は豊橋市内のどこからでもその姿が見られる標高358mの小さな里山。豊橋市の最東に位置し、山を越えれば静岡県の湖西市に、そのまま湖西連峰を越えると眼前には奥浜名湖の穏やかな風景が広がります。古くは石巻山は霊山として信仰の山であり山上には立派な神社が鎮座しており、近年では正三角形の特殊な山系が人口ピラミッドなのでは??という都市伝説さえあります。豊橋駅前からも車で30分ほどとアクセスが良く、幼稚園などでもハイキングで登ることが出来る豊橋市民になじみの深いシンボル的な山となっています。
80年代には旅館街として栄えたそうですが、いま現存するのは「ナツメ別館」さん一軒のみ。残りの旅館街はほぼ廃墟となってしまっており、地元の方も何とかしたいけれど、、、とかつての賑わいを取り戻すことはなかなか難しく、首を捻られているようです。一部心の無い人のポイ捨てが連日のようにあるというのも問題だそうです。
そもそもイベント「日曜のひるま」とは
元々、「日曜のひるま」は私の高校時代の同級生であり、友人である河辺くんがレストランを借りてスタートした「音楽と食」のマルシェイベントで、「衣食住、全てがコストや効率だけを考えて生まれたモノが主役の時代ですが、そんな時代に心のこもった食事やモノを提供してくれる方たちに集まってもらいました。のんびりゆったりと至福の時間をお過ごしくださいませ。石巻山の豊かな自然に少しだけ音を添えて」ということをコンセプトに山と自然を愛する彼と僕がいつかは石巻山上でやりたいね。とその展望を私が大阪にいる頃から話し合っていました。
昨年、2020年に彼がその夢を叶えるべく石巻エリアに転居。そこで自治体の方とお話しすると、「石巻山は石巻神社の土地で、その石巻神社は石巻に住む人たちのものだから君が何かをしたいのであれば使ってくれていいよ。」と暖かいお言葉をいただき、あれよあれとという間に、急遽イベント開催が決定したのでした。10年スパンでイベント計画を考えていたのでそれを聞いた時は思わず3回ほど聞き直してしまいました。
しかし、そうしてイベント開催が決まったのが2月下旬頃、イベント開催にはGWが良かろうと予定して企画立案をスタートしたのですが、もう2カ月ほどしかイベント企画の時間がありません。それからは出展の方にお声掛けし、山上の駐車場までは対面通行が難しい箇所があるため、その解決策を考えるなどなどなど。考えることは文字通り山のようにあり、イベント企画は本当に大変で最後まで陣頭指揮を執ってくれた河辺くんには本当に感謝の念しかありません。
元々、長く豊橋の土地に根付いてアパレルショップを運営している河辺くんは顔が広く、彼の親しくしている飲食店の方々にお声がけした後は、私がこちらでUターンした後に親しくさせていただいた方にお声掛けさせていただきました。
陶芸家の「稲吉オサム」さんや、この土地、渥美窯の平安時代の陶器をお持ちの「裏山文庫」さん、当店から近い豊橋が誇る名フランス料理店「アトワタン」さん、タイはチェンマイの子供たちに整体を通じて社会福祉を考える「出張整体カマル」さん、東三河に根付く文化誌「そう」のカメラマンも務められる浅野さんの「こもれび写真屋」さんなどなど。30店以上の方にご出展いただき豊橋近辺で活躍する本当に豪華なメンバーの皆さんにご出展いただくことになりました。
手刷りのスタッフTシャツ 駐車場付近の風景
いよいよイベント当日、写真で振り返ります
前日のギリギリまで搬入、準備、ゴミ拾い、そして私はテーラー&バーとして出店するためその準備、なんだかんだと前日も夜まで準備がかかってしまい、少し仮眠を取って当日は6時ごろに荷物をパンパンに車に詰め込み会場へ。これからどんな景色が見られるだろうかと期待はありますが、やはり主催側としては山上という特殊な環境での交通問題などなど色々問題が起こりそうな気配はあるので、いくら準備したとはいえ不安の方が大きく、イレギュラーなことが起こらないよう祈りながら準備を行いました。
前日の掃除もバッチリ 専用駐車場の看板作りも
出展なれたベテランの皆さんでも搬入はかなり大変。一部、車を横付けが出来ないエリアもあり、自分の準備を終えた後は出展者様の誘導や、荷物運びのお手伝いなどイベント開始前に既に汗だく。イベント中はもちろんスーツを着るつもりでしたが作業用にデニムスラックスを持ち込んでおいて大正解でした。そうして走り回っているうちにあっという間にイベントスタート時間の10時となってしまいました。
石巻山へ山上の駐車場の向かう車の出入り口は麓に一つしかなく、会場前から混雑が予想されたので事前にボランティアスタッフの方の募集や、警備員の方をお願いすることでトラブルは可能な限り対策を練ったつもりでしたが、多くのお客様が集まるときは何が起こるか分かりません。言わば朝のイベントスタート時がこのイベントの成功を握る重要なタイミングであり、最も緊張する瞬間でした。イベント前から麓のスタッフの方からの連絡で、とんでも無い台数の車が麓で待っていると連絡は入っていたので内心ヒヤヒヤものでした。
開場時間の10時となり、そわそわしながら少し小高い会場位置から入場を見下ろしていると、驚くほどの人、人、人。あああ良かった。とほっと一息ついたのもつかの間、朝から良い天気に恵まれたご陽気にもつられてお酒をお求めの方も多く、一挙に忙しくなりました。この日は、翌々日から緊急事態宣言発令というギリギリのタイミング。密を避けられる野外でもあったため、コロナ禍で鬱憤のたまったお客様に少しでの癒しがご提供が出来たのだとしたらこれほど嬉しいことはありません。
あとは、音楽あり、展示あり、食事あり、それにナツメ別館さんのお風呂アリ。麓から登山や、サイクリング、バイクでのツーリングの方もいれば、入場制限前に車でお越しいただいた方など、たくさんのお客様でとても賑わいました。
現代渥美窯「稲吉オサム」、平安時代渥美窯「裏山文庫」の展示
無理を言って出ていただいた「稲吉オサム」さんと、「裏山文庫」さんの展示も素敵でした。実は日本で初めて陶器で国宝になったのはこの土地、渥美窯のもの。陶器の発祥とも言われ、その確定的な文献が残っていないことから謎が多いという渥美窯の陶器を、当時の作り方に出来る限り近い方法で再現する現代渥美陶芸家の稲吉さんと、平安時代の渥美窯の古物をお持ちの「裏山文庫」さん。対比的に並べて展示する今回の展示はかなりのインパクトがあったと思います。
稲吉さんいわく、地元でもなかなか知名度の無いものだからね。ということを聞いて、私がどうしても幅広い層の方にご覧いただきたいとお声掛けさせていただいたのでした。しかしながら元々、稲吉さんの作品は海を越えニューヨークで展示されたり、ギャラリーで展示されるもの。床に直置きのような状態でお客様と作品が接触する機会もかなり多かったそうでとてもご迷惑をおかけしました。それでも新鮮で楽しいよ!と笑って仰っていただける稲吉さんにほっとしたり。願わくば、ご来場の皆様に渥美窯の存在や、稲吉さんたちの活動を広く認知いただきたいとファン心として思うばかりです。
ロケーションは最高でした
イベント終了後はナツメ別館で打ち上げ、翌日は清掃
イベントタイトル通り、17時までの開催だったのですが、大盛況をいただいて1,500名以上のお客様にご来場いただけてフードなどもほぼ完売。駐車場がどうしてもたくさん確保できず満車で何度お越しいただいてもご入場できなかった方もいらっしゃったようで、大変申し訳ありませんでした。大きなトラブルもなく、夕暮れ前にはイベント終了し、皆さんで片づけ作業に。
それからはナツメ別館さんで希望者を募って打ち上げ、宿泊へ。
初のナツメ別館は宴会場を幅広く使わせていただいての大宴会。写真を撮り忘れてしまいましたが、宴会場には昭和の旅館ならではの舞台があり、カラオケも。そのバックは全てガラス張りで一面豊橋の夜景。おお~~!!と盛り上がっていると屋上の景色はもっと綺麗だよと、ご好意で屋上も見せていただきました。
グッとくる浴衣 屋上で、打ち上げ後に
盛り上がる宴会も、みんな早朝からの準備でクタクタ。さっと温泉へ入り、就寝。翌日の食事時間を伝えて、明日の朝の最後の清掃作業に。イベント用のテントを片付け、神社から駐車場まですべて細かく見ていきますが、ポイ捨てや、イベントで出てしまったゴミはほとんど見当たりませんでした。
最後は河辺氏と二人、登山道の清掃へ。最後にとても印象的なことがあり、フェイスブックなどに記したのですが、そのことを以下に転載して今回の締めにしたいと思います。また次回は秋に開催予定です。
日曜のひるまにご来場頂きありがとうございました。
初めての石巻山開催で、ご来場の方や、ご出店の皆様にもご迷惑や、ご心配をおかけした点も多かったかと思います。終わってみれば大きなトラブルも無く、翌日の朝の清掃活動でもほとんどポイ捨ての形跡も見当たらず、ご来場の皆様にもご配慮頂きありがとうございました。
正確な集計ではありませんが、1,500人前後の方がご来場頂けたと思います。その空間に僕の大好きな音楽が、ライブで鳴り響いて最高でした。バンド、DJ、PAの皆様も有難うございます。快く場所貸してくださったナツメ別館さんや、ハードな作業も笑いながら楽しんで、お手伝い頂いたボランティアスタッフの皆様の暖かいご支援が無ければこんな大きなイベントは出来ていませんでした。
そして、日曜のひるまは、私の良き相棒である河辺くんがスタートしたイベントで、今回が初の石巻山中腹の野外開催。彼の尽力が無ければこんなイベントは出来ていませんでした。彼にもこの場を借りてお礼申し上げます。ほんと有難う。多くの方からご好評頂き、また改善をして次回の開催をしたいと思います。また今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
追記
このイベント開催に辺り、尊敬する先輩に相談させていただいたところ「石巻は地元の方が深く根付き、暮らしているところ、どんな良いイベントであってもそれを無碍にしてはいけないよ。地域への方のリスペクトが合っての事だからね。」というアドバイスを頂戴しておりました。
なるほどー!と思いつつ、早合点しがちな私が、やっとそのことを実感出来たのが今朝。河辺くんと2人清掃作業のため、登山道を車で上がっていると、昨日、日曜のひるまでたくさんビールを飲みながら楽しそうに踊っていたおじさんが竹箒を手に1人清掃をされていました。もちろん車を停めてご挨拶。この方は地域の方で、改めてお礼をお伝えすると、こちらこそありがとうと、優しくご挨拶いただけました。
この時、やっと先輩のアドバイスが見に沁みて実感出来たのです。先祖代々、石巻山というシンボルの元に、それと共に、愛したり、当たり前に感じたり。石巻山という土地の力を感じた出来事でした。最後となってしまいましたが、地域の皆様も有難うございました。また遊ばせてください。
イベントにも出店いただいていた、テンタソビジンジャー、中川さんが素敵な動画を撮影してくださいました。イベントの雰囲気が味わえるとても良い動画となっています。ぜひご覧ください。中川さんありがとうございました。
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